映画「天使にラブソングを」・・惜しくも亡くなってしまった愛すべきキャストメンバー
映画「天使にラブソングを(Sister Act)」とその続編「天使にラブソングを2(Sister Act 2: Back in the Habit)」は、心温まるストーリーとユーモアで多くのファンを魅了しました。しかし、時間の経過とともに、一部のキャストメンバーが亡くなりました。前のブログでも書きましたが、ウーピー・ゴールドバーグが続編を長い間断り続けた理由に、愛すべき友人たちとの別れに向き合うことの寂しさを挙げていました。それほどこの映画の撮影中、出演者はカメラが回っていない時間も家族のように仲が良かったんだそうです。以下では、亡くなったキャストメンバーの詳細を紹介します。
メアリー・ウィックス(Mary Wickes) - シスター・メアリー・ラザラス役
- 生誕年月日:1910年6月13日
- 没年月日:1995年10月22日
- 印象深いシーン:年配のシスターで4代の法王に仕えてきました。デロリスがやってくる前は聖歌隊の指揮をしており、指揮者の座を奪われるのではと始めはデロリスを警戒していたが次第に打ち解け、デロリスが正式な指揮者となった後も右腕として支えました。彼女が「シスター・メアリー・ラザラス」として聖カテリーナ修道院の合唱団を指導している場面が、むやみに堅苦しくて、その後のデロリスの楽しい指導を際立たせる隠れた名場面だと思います。夜中にデロリスたちとアイスクリームを食べるシーンが最高です。
- SISTERACT以降の活躍:彼女はディズニーの「ノートルダムの鐘」でラヴァーンの声を担当し、映画「リトル・ウィメン」ではオーマーチ役を演じました。晩年は腎不全と癌、及び合併症による壮絶な闘病生活をしながらも女優魂でラヴァーンの声優を務めていましたが1995年に術中・術後合併症により満85歳で亡くなりました。
ジェームズ・コバーン(James Coburn) - クリスプ理事長役
- 生誕年月日:1928年8月31日
- 没年月日:2002年11月18日
- 印象深いシーン:密かに学校を売りに出そうとするクリスプ理事長として重要な役割を果たします。BEE校長が小学生の時、西部劇がものすごく流行ってまして、その中でも「荒野の七人」という映画はみんなの憧れでした。この映画は黒澤明監督の名作「七人の侍」を西部劇としてハリウッドがリメイクしたもので、出演者はユル・ブリンナー、スティーブ・マックイン、チャールズ・ブロンソン、ジュリアーノ・ジェンマなど豪華な顔ぶれで、ジェームス・コバーンもナイフの名手「ブリット」の役はかっこよかった。また日本では結構長い間、たばこの「LARK」のCMに出演していました。「SPEAK LARK!」というセリフが印象的でした。
- SISTERACT以降の活躍:1997年の映画「アフリクション」でアカデミー賞を受賞し、「モンスターズ・インク」ではウォーターヌースの声を担当しました。
マイケル・ジーター(Michael Jeter) - ファーザー・イグナティウス役
- 生誕年月日:1952年8月26日
- 没年月日:2003年3月30日
- 印象深いシーン:彼のフレアな性格で、数学の授業や修道院の生活を面白おかしく描いたシーンが印象的です。ローリン・ヒルがジョイフル・ジョイフルでソロを歌い終えた後に、彼が涙ぐむシーンがあるのですが、あれは本当の涙だとノリ先生は言ってます。
- SISTERACT以降の活躍:彼は「フィア・アンド・ロージング・イン・ラスベガス」や「グリーンマイル」で知られています。特に「グリーンマイル」では「Mr.ジングル」という名前のネズミを可愛がる死刑囚の役なのですが、あれは名演技だったと思います。「セサミストリート」のエルモズ・ワールドでも活躍しました 。
ロバート・パストレリ(Robert Pastorelli)
- 生誕年月日:1954年6月21日
- 没年月日:2004年3月8日
- 印象深いシーン:彼は小さな役(デロリスのマネージャー役)でしたが、コミカルなキャラクターで映画に華を添えました。
- SISTERACT以降の活躍:テレビシリーズ「マーフィー・ブラウン」などで知られています。彼はビバリーヒルズの自宅で亡くなっているところを発見されました。ヘロインの過剰摂取による中毒死だったとのことです。
カルメン・ザパタ(Carmen Zapata)シスター・エマニエル役
- 生誕年月日:1927年7月15日
- 没年月日:2014年1月5日
- 印象深いシーン:2列目の一番左にいるソプラノ担当のシスター・エマニエルを演じています。フチなしの丸いメガネをかけた上品なシスターです。ローマ法王が来訪する礼拝で賛美歌を決める際、修道院長を想い、修道院長側で唯一手を挙げたのがこの人です。
- SISTERACT以降の活躍:彼女はハリウッド・ウォーク・オブ・フェームのスターを受け取り、多くの舞台や映画に出演しました。
パット・クロフォード・ブラウン(Pat Crawford Brown)シスター・メアリー・パトリック役
- 生誕年月日:1929年6月29日
- 没年月日:2019年10月7日
- 代表的な役柄と印象深いシーン:シスター・メアリー・パトリック役。一列目の一番右、ベース担当。彼女のキャラクターは、修道院での生活をコミカルに描くシーンで、その陽気な性格とエネルギッシュなパフォーマンスが観客の心に残りました。特に車の修理を行うシーンでオイルを顔に浴びるのが一番思い出されます 。
- キャリアの概要と後年の活躍:パット・クロフォード・ブラウンは、キャリアの初期から様々な映画やテレビシリーズに出演しており、特にテレビドラマ「ジェネラル・ホスピタル」や「デイズ・オブ・アワ・ライブス」での役柄が広く知られています。また、「デスペラートな妻たち」や「グレイズ・アナトミー」といった現代の人気ドラマにもゲスト出演していました 。
- 彼女は、教育者としても活躍しており、英文学を教える教師としてのキャリアも持っています。このように、演技だけでなく教育の分野でも貢献してきたことが評価されています
バーナード・ヒューズ(Barnard Hughes) - ファーザー・モーリス
- 生誕年月日:1915年7月16日
- 没年月日:2006年7月11日
- 印象深いシーン:「シスター・アクト2」での役割で、優しさとユーモアを持ちながらも、少し無能な役柄を演じました。
- Sister Act以降の活躍:「ブロッサム」や「ファンタスティックス」の映画版での役割が知られています
ビル・ナン(Bill Nunn) - 警部補エディ・サウザー
- 生誕年月日:1953年10月20日
- 没年月日:2016年9月24日
- 印象深いシーン:「天使にラブソングを」では、ナンは警部補エディ・サウザーとして、デロリス(ウーピー・ゴールドバーグ)の保護を担当する心優しい警察官を演じました。彼のキャラクターは、デロリスを守りながら彼女を修道院に隠す役割を果たし、映画のストーリーに重要な役割を担っています。彼の演技は、コメディとドラマのバランスが取れており、観客に強い印象を残しました。
- SISTERACT以降の活躍:ナンは「天使にラブソングを」以降も数々の映画やテレビ番組に出演しました。特に、サム・ライミ監督の「スパイダーマン」シリーズでは、デイリー・ビューグル新聞社のジョセフ・"ロビー"・ロバートソン役を演じました。また、「ランナウェイ・ジュリー(Runaway Jury)」、「バレットプルーフ(Bulletproof)」、「エクストリーム・メジャーズ(Extreme Measures)」などの映画にも出演しています。
ビル・ナンは2016年9月24日に、62歳で亡くなりました。彼は晩年、白血病と闘いながらも、多くのファンや仲間に愛され続けました
ローズ・パレンティ(Rose Parenti) - メアリー・アルマ役
- 生誕年月日:1911年1月19日
- 没年月日:1996年9月17日
- 印象深いシーン:パレンティのキャラクターであるシスター・メアリー・アルマは、耳が遠くてロックンロール風のピアノを弾くシスターとして登場します。はじめはピアノを弾くのを嫌がっていましたが、合唱指導がデロリスに代わってからはめちゃくちゃ楽しそうにブギのピアノを弾くのがかわいいです。時々補聴器のスイッチを入れ忘れます。
- キャリアの概要と後年の活躍:ローズ・パレンティは、映画やテレビで幅広く活躍していました。彼女の他の代表作には、「Spaced Invaders」などがあります。また、舞台でも活躍しており、その演技力は高く評価されていました。パレンティは1996年に85歳で亡くなりました。彼女はカリフォルニア州のマリポサ地区墓地に埋葬されました。
ジョゼフ・メイハー(Joseph Maher) - ビショップ・オハラ役
- 生誕年月日:1933年12月29日
- 没年月日:1998年7月17日
- 代表的な役柄と印象深いシーン:ビショップ・オハラ役です。この役で彼は、修道院の信仰を支える穏やかで頼りになる存在として描かれています。早くからデロリスの人柄や才能を理解し、もっと街の若者に教会の扉を開こうとデロリスが率いるポップス・アレンジの聖歌隊を礼拝のプログラムに加えます。「Hail Holy Queen」で優しく若者たちに手招きするシーンが印象的ですね。
- キャリアの概要と後年の活躍:メイハーは舞台俳優としても非常に成功しており、特にジョー・オートンのコメディで知られています。彼は「Spokesong」、「Night and Day」、「Loot」などの舞台作品でトニー賞にノミネートされ、「Loot」ではドラマ・デスク賞を受賞しました。また映画とテレビでも幅広い役を演じ、「ヘブン・キャン・ウェイト」や「マーズ・アタック」、「In & Out」など多くの作品に出演しました。また、テレビシリーズ「Goode Behavior」では重要な役を務めました。メイハーは1998年に64歳で亡くなりました
エディス・ディアス(Edith Díaz)
- 生誕年月日:1939年10月23日
- 没年月日:2009年11月19日
- 代表的な役柄と印象深いシーン:。デロリスがリノに居たと聞いて「リノ大好き!」と笑顔で答えていたシスター。”My Guy (My God)”のソロパートは「You best be believing 」。ラストのミニ・シンバル「ち~ん」担当の方ですね。
- キャリアの概要と後年の活躍:エディス・ディアスは、ステラ・アドラーのもとで演技を学び、ニューヨーク市のアクターズ・スタジオでも研鑽を積みました。彼女の映画出演作には「7月4日に生まれて(Born on the Fourth of July)」、「Nick of Time」、「The Fan」などがあります。ヒット作品だらけですね。テレビでも「Quincy, M.E.」、「Police Woman」、「St. Elsewhere」、「All in the Family」などに出演していました。
- 社会的な貢献:ディアスは、1972年にスクリーン・アクターズ・ギルドのエスニック・マイノリティ委員会を共に設立し、ハリウッドにおける少数派ラティーノの権利向上に貢献しました。この委員会には、リカルド・モンタルバンやカルメン・ザパタといった他の著名な俳優も参加していました。エディス・ディアスは2009年に心不全で亡くなりました。
エレン・アルバーティーニ・ダウ(Ellen Albertini Dow)
- 生誕年月日:1913年11月16日
- 没年月日:2015年5月4日
- 代表的な役柄と印象深いシーン:1列目1番左。ソプラノ担当。小柄で可愛らしいおばあちゃんシスター。”My Guy (My God)”のソロパートは「We are !」と言って両手を合わせます。
- キャリアの概要と後年の活躍:エレン・アルバーティーニ・ダウは、「ウェディング・シンガー(The Wedding Singer)」でのラップおばあちゃんとして特に有名です。この役で彼女はシュガーヒル・ギャングの「Rapper's Delight」をパフォーマンスし、観客に強い印象を残しました。また、「ウェディング・クラッシャーズ(Wedding Crashers)」や「54 フィフティ★フォー(54)」などの映画でも重要な役柄を演じました。エレン・アルバーティーニ・ダウは、コーネル大学で演劇の学位を取得し、ニューヨークでダンスと演技を学びました。彼女のキャリアは非常に多岐にわたり、テレビドラマ「スタートレック: ネクストジェネレーション」や「ゴールデン・ガールズ」、「セインフェルド」、「スクラブス」など、数多くのテレビシリーズに出演しました。彼女は90年代から2000年代初頭にかけての多くのコメディ映画に登場し、その後も活動を続けました。エレン・アルバーティーニ・ダウは2015年に101歳で亡くなりました。
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