Oh Happy Day / オー・ハッピィ・デイ

Oh Happy Day が出てくる場面

「Oh Happy Day」は映画の中で、デロリスが生徒たちにゴスペル音楽の力と魅力を教える重要なシーンで使用されます。このシーンでは、一人の生徒がソロパートを歌い、最初は恥ずかしがりながらも、徐々に自信を持って歌い始める様子が描かれています。その後、他の生徒たちが合唱に加わり、力強く感動的なパフォーマンスを展開します。

この場面は、音楽を通じて自己表現の大切さ、団結力、そして自己実現の喜びを伝える象徴的な瞬間として描かれています。また、映画におけるこの曲の使用は、ゴスペル音楽の根底にある深い感情や前向きなメッセージを感じさせる強力な手段となっています。そういう意味では、日本のもともとクリスチャンではない多くの人がこの曲に魅了されゴスペルを歌い始めるきっかけとなっていることも頷けますね。

元歌の解説 / Edwin Hawkins Singers

「Oh Happy Day」は、1967年エドウィン・ホーキンズによってアレンジされたゴスペル曲で、元々は1755年にフィリップ・ドッドリッジによって書かれた讃美歌です。エドウィン・ホーキンズ・シンガーズによって録音され、1969年に国際的なヒットとなり、アメリカのシングルチャートで4位、フランス、ドイツ、オランダでは1位、カナダ、イギリス、アイルランドでは2位にランクインしました​​。

前述のとおりこの曲はもともと18世紀中頃にイギリスの聖職者フィリップ・ドッドリッジが書いた讃美歌で、それを基に1704年のJ. A. フレイリングハウゼンの旋律に設定されました。19世紀中頃にエドワード・F・リンバルトによって新しいメロディとコーラスが追加され、その後ホーキンズによって現代的なアレンジが施されました​​。

「Oh Happy Day」は1968年のアルバム「Let Us Go Into the House of the Lord」に収録され、1969年4月にPavilion Recordsから7インチシングルとしてリリースされました​​。

チャートパフォーマンスに関しては、1969年の年間チャートでは、カナダで75位、ドイツで2位、イギリスで36位、アメリカのビルボード・ホット100で93位、アメリカのR&Bチャートで28位、アメリカのキャッシュボックスチャートで78位にランクインし、讃美歌のジャンルとしては空前の700万枚を超える大ヒットとなり、1970年にホーキンズはグラミー賞を受賞しています。

聖書と紐づけた歌詞解説

「Oh Happy Day」の歌詞は、聖書のメッセージと深くつながっています。特に、イエス・キリストによる罪の洗浄、つまり救済というテーマが反映されています。

この曲の中心的な部分である「When Jesus washed / Washed my sins away」は、キリスト教の教えにおいて、イエス・キリストが人類の罪を洗い清め、救済をもたらしたという信仰を表しています。この考えは、新約聖書、特にヨハネの福音書におけるイエスの洗礼や磔刑の記述に根ざしています。例えば、ヨハネの福音書 3章16節では「神はそのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。子を信じる者が一人も滅びることなく、永遠の命を得るためである」と記されています。

また、使徒行伝 22章16節には「さあ、立って、その名によってバプテスマを受け、あなたの罪を洗い清めなさい」とあり、これは直接的に罪の洗浄とキリスト教における洗礼の概念に言及しています。

「Oh happy day」の繰り返しは、キリストによる救済を受け入れ、新たな人生を歩み始める喜びを表現しています。この喜びは、キリスト教徒にとって、罪からの解放と新しい始まりを意味し、教会や礼拝の場でしばしば歌われる楽曲の中でも特に感動的なテーマを持っています。

「He taught me how / To wash / Fight and pray」: このフレーズは、キリストが信者に霊的な生活を指導したことを示唆しています。ここでの「wash」は文字通りの洗浄ではなく、罪や精神的な汚れを清めることを象徴していると考えられます。また、「fight and pray」は、人生の困難に立ち向かいながらも、祈りを通じて信仰を保つことの重要性を表しています。これは、エペソの信徒への手紙 6章11-18節の霊的な戦いと祈りに関する教えに反映されている可能性があります。

「And he taught me how to live rejoicing」: この部分は、キリストが信者に喜びのうちに生きることを教えたというメッセージを伝えています。喜びは、ニューテスタメント、特にフィリピの信徒への手紙 4章4節「いつも主において喜びなさい。再び言いますが、喜びなさい」というパウロの言葉に反映されています。

「Oh yeah, every, every day / Every day!」: この繰り返しは、キリストの教えが毎日の生活において重要であることを強調しています。つまり、信者は日々の生活の中でキリストの教えに従い、祈り、喜び、信仰を保つことが求められているのです。

まずは無料体験レッスンをお試しください

ゴスペルを習うなら大好きな「天使にラブソングを」の曲を歌ってみたい!そんな方にピッタリです♪Oh Happy DayやJoyful Joyfulといった定番曲からマニアックな挿入歌まで、とにかく『天ラブ』三昧のゴスペル・レッスンです。